本から贈られた言葉3

「気分上々」森絵都著、「17レボリューション」より

「いやしかしな、幸せを認識するのは人間の個人的感情なわけだから、感情を無視して生きたら、幸せにはなれんだろう」

私、客観的な価値基準で生きてきた。ホント、理屈っぽくて。一般的に正しいとされる価値基準があって(友達がいっぱいいるとかお金持ちの彼氏がいるとか)、それをクリアすれば幸せになれると思ってた。でも、誰でも、育った環境とか性質とか何もかも違うんだもん、「幸せになるための一般的に正しい価値基準」なんてあるわけない。この話、女子高生が主人公。自分の感覚で選んだ彼氏とうまくいかなくて傷ついて、次は傷つきたくないから「イキがいい」という価値基準で友達とか彼氏とかを選ぶと決めたんだけど。それじゃあ、しっくりこないよね。やっぱり、男女問わず、「この人好きだな」って思える人と一緒にいた方が楽しいし、幸せな気がする。友達いっぱいいなくても、お金持ちの彼氏がいなくても、自分の感情を信じて、等身大の生き方で幸せになりたいと思う。

 (あっこ:中1、小4女児の母)

 

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