コミュニケーション能力は遊びの中から

2月最初の土曜日に、息子は冬休みのアルバイトで得たお金を持って、早速アニメ好きの仲間に会うと出かけて行った。

発達の遅れを指摘されて幼稚園の入園を断られ、療育センターでは「療育グループへ入れるほど重度ではない」と言われて完全に行き場を失った当時のことを思い出すと、ここまで成長してくれたことを嬉しく思う。

あの頃からずっと、学校(社会)生活に何とか適応できるように育てなければと考え、通級指導教室などを利用して頑張ってきたつもりだ。通級について息子は「授業をサボって大好きな電車に乗って他の学校へ遊びに行ける。ラッキー!」くらいにしか思っていなかった。授業を抜けて勉強が遅れるという心配もあったが、私はその辺りには期待していなかったし、息子の息抜きの時間になって良かったと今は思う。

子どもは遊びの中からコミュニケーションにおいて大切なことを学ぶ。コミュニケーションに心配な点のある息子だったから、通級指導を遊びだと思って通っていたことがプラスになった。息子は、楽天的という素晴らしい強みを持っていると思う。(緑:2020.2 vol.105)

 

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