ハグミィデー

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ(著)新潮社 によると、イギリスの幼児教育施設では演劇的な指導を通じて、笑っている顔は、嬉しい時・楽しい時の表情で、怒っている顔は、怒りを感じているときの表情だ、など具体的に教えるそうです。また壁に貼った様々な人の表情のポスターから「これはどんな顔か?」と繰り返し質問し、表情を真似したり、「みんなはどんなときこんな顔をしたくなる?」と話を展開し「気持ち」と「それを表現すること」そして「それを伝えること」はリンクしていることを教え、自分の感情を正しく他者に伝えられるよう幼児期から訓練するそうです。

日本の文化的背景には、うれしいことはまだしも、ネガティブな感情の表現は控えめに、という考え方もあります。しかし多様性が求められれる現代において、自分の感情を正しく他者に伝えられるようにすることは今後増々重要になることでしょう。発達段階に応じた感情表現ができるよう関わっていくことは、子ども同士の解決能力を高めていく一歩になることでしょう。

参加された方々と、子どもの発達段階に合わせたネガティブ感情の受け止め方など話しました。(みか)