■被災者支援に動くことになった経緯

2019年10月12日夜中の大雨で多摩川が増水し、内水氾濫が発生しました。メンバーが動き始めたのはその翌々日14日のこと。たまたまtwitterで、東高津小学校の避難所に避難していた1歳のお子さんのママのメッセージを見たことから始まります。「一歳の子供かかえて、床上浸水どうやって、かたづけたらいの?停電もしてて。道具もなく。そもそもあと一日すごせるくらいの飲み水食べ物しかなくて。避難所も今いるところは明日まで。」

 

同じ高津区内でこんなにひどい被害が発生していることに衝撃を受けました。使い慣れないtwitterで急いでこの方にメッセージを送りましたが返信がありません。神奈川県の「台風19号に関する情報受付窓口」というところにこの方のメッセージを届けましたが、被災者が直接アクセスしないと動けないとの短い返信が戻ってきました。

Facebookで発信したところ、さまざまな人から連絡いただき、状況把握が進みました。運営する地域子育て支援センターひがしたかつ・みやうちの利用者さんの住む地域も浸水被害にあっていて、つながりのある多くの人たちが被災していることが分かってきました。また諏訪幼稚園も浸水被害を受けたことが分かりました。

 

もしかしたら自身にも降りかかっていただろう災害。子連れでライフラインが途絶え、家財一式を失ってどんなに不安で心細い思いをしていることでしょう。実際に床上浸水の被害を受けた世帯数は、地域全体を見るとごく少数、だからこそ同じ地域の中で、周囲にいる人たちが拡大家族のように少しずつ手を差し伸べれば、金銭的・精神的な負担も最低限に食い止めることができるのではないか。私たちは子どもたちへの支援ならきっとできる。そう感じたメンバーで相談しながら動き始めました。

 

■Facebookでの発信から広がった支援の輪

twitterでメッセージを発信したママの避難先が分かり、返信も戻ってきました。「私のほかに五歳くらいや小学生くらいの子供たちも避難所に身を寄せているのに、明日避難所を出ていかなければならず、行き先不安な状態でものが欲しくても受け取れる拠点の避難所が未定という状態です。辛いです本当はおもちゃや絵本など子供の心がケアできるものがほしいです。」

 

そして翌15日火曜日、心配してメッセージをくれていた自主保育つながりの現役ママから連絡が。「市会議員の方より、東高津小に避難している方については、昼前に行き先や、お風呂などきちんと整えてくれるそう。放り出すようなことは、しない、安心して待ってくださいとのこと。」

 

さらに東高津小の避難所に、自主保育メンバーが赴きました。投稿者の方とかみさくのべの支援センター利用者さんが繋がっていて、間で連絡を取ってくれ、名前を教えてもらえたことから避難所に入れ、連絡先を交換することができました。友だちも子ども用品などを持っていってくれたことが分かり、その後の行先も分かり、ひとまず安心。

 

減災ラボ・溝の口減災ガールズの方とつながることができ「泥かきの人手とブラシと身を守るためのグッズが足りていないとのことですが、集めましたらご連絡させていただきます。」と連絡いただきました。防塵マスク、タオルなどを集めてくださいました。タオルはtwitterママのところに、防塵マスクは溝口の災害ゴミ片付け現場にお届けしました。

 

メンバー伝いに、他の被災地域の友だちの状況が入ってきました。「おもちゃや絵本など子どもの心をケアできるものが必要」「片づけの間子どもを預かってくれるとありがたい」など、少しずつ具体的にニーズが分かってきたことから、ひがしたかつのセンタースタッフ、キッズルームひこうせんのメンバーが中心になって、被災者のお子さんの預かりの場を作り、告知しました。実際にはもともとつながりのある被災者の利用にとどまりました。

 

北極しろくま堂さんが、おんぶ紐の無償提供をしているという情報をいただいたことからコンタクトを取り、無償提供を受けて、被災者の方にお届けしました。刻一刻と状況が変化していて世帯ごとに困っている内容も違っているため、役に立ちたくても、何が必要とされているのか、ニーズがつかみきれない状況でした。

 

この時点ではまだボランティアセンターが立ち上がっていなくて、メンバーができることがないかと東高津小に行きましたが、ボランティア受け入れ先はここではないとのことで、なにもできませんでした。様々な方の働きかけがあったそうで、翌16日にボランティアセンターが立ち上がりました。

 

10月17日(木)、メンバー伝いに幼稚園の絵本が水没したため、絵本を必要としているとの情報が入ってきました。溝口減災ガールズの方とも相談して、18日から20日の3日間、菓子工房ichie・新城テラス・パークシティ溝の口 の3か所の方々が絵本の回収に協力してくださることに。状態の良い絵本の寄付を募りました。Facebookで次々にシェアされ、たくさんの絵本が集まりました。10/23(水)に350冊ほどの絵本を幼稚園にお届けすることができました。園長先生もとても喜んでくださいました。

 

それと前後して、避難所から市営住宅に移られたご家庭に、絵本とおもちゃの寄付をお届けしました。こちらは直接メッセージをいただいていた方々に声をかけて、直接お渡し。

 

ユニクロの衣料の無償提供について情報をいただき、被災したママから「お願いしたい」と連絡が。メンバー伝いに15世帯の方から要望いただき、ユニクロに連絡を入れて欲しい衣料のリクエストを届けました。10/30(水)と11/1(金)あたりで到着の予定。段ボールにして50箱分くらい?うまく荷捌きできるかどうか心配です。

 

家財道具や衣料、子ども用品などの購入にお金がかかるだろうけれど、義援金を集めて配分することは難しいだろうとの話から、10/22(火)にメンバーがAmazonのウィッシュリストを利用した物品寄付のしくみを作ってくれました。これからも数か月単位で支援に関わっていければと思っています。

 

 

■川崎市内の台風19号被災者へ生活必需品を贈ろう!

台風による浸水被害で家財を失った方々が普段の暮らしに戻るためには、家具や電化製品から衣料、食器、小物まで、非常に多くの物資が必要です。

 

つながりのある人たちが大変な状況にある今、私たちも少しでも力になりたい!との思いから、Amazon wishリストによる支援のしくみを有志でつくりました。

 

「力仕事はできない」「何を手伝えばよいのか分からない」「でも被災した人たちの力になりたい」…。そんな想いを、被災者に生活必需品を届ける力に――。やり方が分からない方も、お気軽にお問い合わせください。

 

以下の簡単なステップで、被災した方々への物資支援が出来ます。

 

①QRコードからAmazon Wish List「高津区中原区災害物資支援用」へアクセス

②リストから支援する商品をカートに入れる

③「レジに進む」を選択、贈り主名の表示にチェックを入れる(匿名希望の場合はチェックを入れなくてもOKです)

④高津区中原区災害支援物資窓口(トビラ株式会社)を選択

もしくは右記住所を入力→川崎市中原区上新城2-7-1 PASAR BASE

⑤お支払いへ進む

⑥商品がPASAR BASEに届く

事務局が責任をもって被災者の方へお渡しします

 

なお、被災者からリクエストされた商品は、①Amazonで購入いただく、②ご自宅にあるものを寄付いただく、どちらでも構いません。「うちにあるのを寄付できるよ!」という方は下記(★マークを半角の@に変えてください)までご連絡の上、PASAR BASEまでお届けください。

 

【お問い合わせ先】

災害支援物資窓口事務局

Tel:070-6988-7820

 

E-mail:mono.sien.kawasaki★gmail.com

 

■被災者の方からの商品リクエストを受付けます

ウィッシュリストへの登録は、上記のお問い合わせ先にご連絡、又は下記フォームにご記入ください。
また罹災証明書の写メを、こちらのアドレスまで送ってください。

※ウィッシュリストに登録された商品は、寄付される方がいて初めてお届けできます。お届けできない場合もありますことをご了承ください。

 

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