共感が大切なワケ

先日、新聞の投書欄で「電車好きの息子の成長が楽しみ」という記事を読み、その内容が素晴らしいと思った。

その方は電車好きの息子さんが幼少の頃から一緒に鉄道イベントなどに出かけ、彼から電車の格好良さを教えてもらって自分も電車好きになり、今では撮影も一緒に楽しんでいるとのこと。ある日息子さんから「お母さんの夢は?」と聞かれて「しまかぜに乗ること」と答えたら、「僕が働いたお金で乗せてあげる」と言われたそうだ。それからというもの、道端で求人情報を見ては「自分にもできるかなぁ」と思案しているかわいらしい姿に目を細めつつ、しまかぜに乗せてもらえるのを楽しみにしているという話だった。

うちの息子も同じく電車好きだが、母にこんな言葉をかけてくれたことはない。息子への共感が足りていなかったからなのか、それとも面倒くさがって本当に乗りたがっていた電車に乗せてやっていなかったからなのか…。何だろう、この違い(笑)。

さて私の愚痴は脇に置き、「共感すること」は大切なこと。指さしを始めた頃からはぜひ、お子さんの気持ちに共感してあげてください。

(緑:2018.12  vol.91)

 

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