「学習塾に行かせるなんてなぁ」、正直そう思っていた。
私は塾に行ったことがなくて自分で勉強してきたから、息子の勉強も私が教えて何とかしてやろうと思っていたのだ。けれど後期中間テストの結果も散々だった。私が懸命に教えた教科ですら、全く点数が取れていなかった。テスト前、息子は勉強させられるのが嫌で、私は怒ってばかりだった。点数を取れないだけでなく、このままでは親子関係もまた昔のように悪化してしまう…と思い、ついに塾に頼ることに決めた。
塾通いの目的はもちろん成績上昇のため。でも成績が必ず良くなる保証はないのだから、学校の授業に遅れをとらないこと、そして勉強を少しでも面白いと思ってもらうことの方が大事だと考えている。何より私が息子に勉強しろと怒鳴る回数が減るなら大変ありがたい。
「私が何とかしてやる」なんて思っても、どこかで限界が来るんだなぁと痛感した。我が子だからこそ感情的になってしまうし、思い通りにさせようと必死になってしまう。そうやって我が子を潰してしまうのも親。今回は親子関係を見直す良い機会になった。
(緑:中1男子の母 2016.1.28 vol.56)