両親以外からの虐待

 私が貧しい家庭に生まれ、気分次第で私達に怒鳴ったり、喧嘩ばかりしている両親のもとで苦しい思いをして育ったことは前にも書いたが、私達家族のすぐ近くに住む伯父からも虐待ともいえるような嫌がらせをされていた。

この伯父は、私の父の10歳年上の兄でただ近くに住んでいるだけならよかったのだが、父は私が小1の時、伯父の家の土地の一角に伯父やそれ以外の身内からもお金を借り、プレハブを建て写真屋を始めたことがさらなる最悪な生活の始まりになってしまった。私と弟は親と一緒に店にいることが多かったのだが、伯父は毎週日曜日になると両親が店を留守にしている時をねらって私達の前に現れ、私と弟を笑いながらバカにし、それに逆らうと暴力を振るった。時には一緒になって弟をバカにするようなこともさせられた。やらなかったら次は私が同じ目に合う…こんな嫌がらせが成長するにつれ減ってはきたものの、ずっと続いた。一方、伯父の子どもであるいとこ達も私達が貧乏なことをバカにしたり、ちょっと乱暴者だった私の弟の悪口を言ったりしてきた。私の両親は私達がこんな目に合っているのを知りながら、一度も助けてはくれなかった。私達は伯父から何度も「お前はバカだ。」「生意気だ。」「死ね。」と言われていたのに。両親は伯父から土地やお金を借りていたこと、それ以外にも逆らえない理由があったようだが、当時、子どもだった私達がそんなことを知るわけがない。私と弟の心はボロボロなのに、親にも誰にもこの苦しみはわかってもらえなかった。
大人になって環境が変われば、この苦しみから解放されるだろうと思っていたが、そうではなかった。父方の祖父母が亡くなった時も揉め事に巻き込まれ、それ以外でも何度も嫌な目に合った。生きていて楽しいと思ったことなんてなかった。
過去の記憶と、ちょっと心配な息子の子育てと今も大変なのは変わらないが、同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。息子を私のような性格のゆがんだ人間にはしたくない。

(緑:小4男児の母 2012.8.30 vol.22)

 

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